株式会社山梨興農インタビュー|マニュアルズ|山梨県甲府市のホームページ制作・Web制作

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manualz letterINTERVIEW.53

農作物でつながる、人、生活、地域の輪。
山梨の農業を支える拠点。

CLIENT

株式会社山梨興農
代表取締役・社長

芦沢昇平 様

株式会社山梨興農インタビュー

1947年創業。野菜や花の種苗や肥料、農薬、農業資材などを取り扱う。創業以来、生産者が安心安全な作物を栽培し、消費者のもとに確かな品質の農作物を届けられるよう、事業を展開している。

INFORMATION

〒400-0843 山梨県甲府市東下条町120
【営業時間】AM8:30〜PM5:30
【定休日】日曜・祝日
【TEL】TEL:055-243-2666

https://www.yamanashi-kounou.com/

異業種から飛び込んだ農業の世界。新たな視点から見出す山梨の農業の可能性。

Q.山梨の農業を支えられている企業と伺いましたが、具体的な事業内容を教えてください。

弊社は農業に関する商品を幅広く取り扱っています。野菜や花の種や苗、肥料、農薬の販売から、ビニールハウスの設計、施工など事業内容は多岐に渡ります。卸売業と小売業の両方を手掛けているため、取引先もJAや官公庁、家庭菜園をされている方など様々です。山梨の農業は、地域によってそれぞれ特色があります。峡東地域はモモやブドウといった果樹栽培が盛んですし、甲府市周辺ではスイートコーンやナスが多く作られています。また、北杜市周辺では有機栽培をしている方も多いです。このエリアでは少量多品目、多くの種類の野菜を少しずつ栽培する農家さんもいれば、大手食品メーカーなどの大規模農場も次々と進出しています。多様なお客様のニーズに応えられるように常に商品を豊富に取り揃え、情報のアップデートも重ねています。

株式会社山梨興農インタビュー
Q.芦沢社長は異業種から家業を継がれたということですが、 どのようなきっかけで山梨興農への入社を決意されたのですか?

この会社は祖父がはじめて、私で3代目になります。私が入社したのは2014年でした。その年、山梨では一晩で100センチ以上の大雪が降り、多くのビニールハウスが倒壊する被害が出ていました。当時私は東京でサラリーマンをしていたのですが、地元のことが気になって、雪が落ち着いた頃に帰省しました。その時に、潰れたビニールハウスをみて大きなショックを受けました。さらに、タイミングが悪く、当時社長だった父が病気で倒れてしまったのです。農家さんのために一番頑張らなくてはならない時に、社長が病気にかかってしまい、社員の皆さんの不安も募っている様子を見て、自分が山梨に戻ってこの会社を継ごうと決心しました。東京への帰り道で、妻に「東京の会社を辞めて、山梨に戻ろうと思う」と話したら「いいんじゃない」と言ってくれたので、その後すぐに会社を辞めて山梨での生活を始めました。

Q.新たな視点を持つ芦沢社長が、山梨の農業について感じられていることは何かありますか?

山梨の農業にはまだまだ秘められた可能性があるということですね。山梨は農業を営む上でとても魅力的な土地だと思います。その理由の一つは大きな標高差があることです。標高差があれば、気温の差が生まれるため、フルーツから高原野菜まで、様々な農作物を育てることができます。もう一つの魅力は、日射量の多さです。山梨は、太陽の恵を存分に受け取ることができる地域です。このような条件を考えると、もっと様々な作物が作れるはずです。山梨県は昔から「果樹王国」と言われていますが、今後まだまだ新たな特産物を生み出せる可能性があると思っています。実際、甲斐市の双葉地区では、ここ数年の間に白ネギの「甲斐のぎゅぎゅっとねぎ」の栽培を始めた農家さんがいらっしゃって、新たな特産品になるよう積極的に活動されています。そのほかにも、アスパラやニンジンなどの栽培も進められています。新たな挑戦をすれば、全国に誇れる高品質な農作物を生み出せると思っています。

未来を見据えて今動く。時代に合わせた変革と、子どもたちがつなぐご縁。

Q.時代の流れに合わせて社内改革もされたそうですが、 具体的にどのようなことに取り組まれたのですか?

私自身、全く農業に関する知識がない状態で入社したので、まずは自社で扱う商品について分析することから始めました。どのような商品があるのか、売れ行きの良い商品はどれかなど、データをまとめながら1年ほどかけて取扱商品を覚えました。同時に、仕事を進める上で、改善した方が良い点も見えてきました。最初に着手したのは紙運用の見直しです。当時、農業の世界はまだまだ紙が主流で、メーカーさんへの商品の発注もファックスで行っていました。そこで、受発注システムを導入して、デジタル化を進めました。商品情報もパソコン上で簡単に見られるようにして、多くの作業を紙からデジタルに移行しました。年配の社員が多いので「パソコン操作を覚えられない」というご意見もいただきましたが、なんとか慣れてもらい、今では順調に運用できています。そしてもう一つ、個人でも入りやすいお店づくりも進めました。コロナ禍を経て、野菜を自分で育ててみたいという人が増えています。しかし、これまでのお店の雰囲気では、個人のお客様が入りにくいのではと感じました。そこで、ホームページをリニューアルして、個人のお客様に向けて、家庭菜園向けの商品も取り揃えているということを発信したり、商品の陳列も、個人のお客様が見やすいように見直しました。売り上げをどう上げていくか、ということも重要ですが、それよりも、多くの人に野菜を自分で育ててもらい、豊かな食生活を楽しんでほしいという思いが大きいです。

Q.個人のお客様との関わりが増えると、地域との関わりもより深くなったのではないですか?

そうですね。最近では近所の小学校や保育園の子どもたちが「町探検」の一環でお店に見学に来てくれるようになりました。そして町探検の後に「家族が農業をやっているから」と親御さんやおじいさん、おばあさんをお店に連れてきてくれたりすることもあって、とても嬉しいですし、励みになりますね。地域の方にお店を知ってもらえたということが有り難くて、今後地域との関わりも積み重ねていけたらいいなと思っています。

株式会社山梨興農インタビュー

すべては農家さんが潤うために。農業資材販売店を超えた新たな挑戦。

Q.新たなチャレンジで、イベントも開催されたそうですが、どのようなイベントだったのですか?

種や肥料、農業資材などのメーカーさん13社をお招きして、農家さんに商品の現物を見ていただけるイベントを開催しました。今はネットで簡単に商品情報を知ることができますが、やはり実物を見てから購入を検討したい、というお客様も多くいらっしゃいます。これまで、山梨県内ではこのようなイベントが開催されたことがなかったそうで、200人近いお客様が参加してくださり、とても大きな反響をいただきました。今後は毎年の恒例にしていきたいと思っていますし、農家さん向けの種や肥料の勉強会も企画していきたいですね。

Q.商品の販売だけでなく、“良き相談相手”でもあるように感じますが、今後の目標は何かありますか?

私たちの仕事で何より大切なことは、まず農家さんが潤うことだと思っています。農家さんの幸せが実現できなければ、私たちの発展も実現できません。農家さんが潤うために、うまく山梨興農を活用していただきたいですね。私たちもそれに応えられるよう、日々商品についての知識の底上げに努めています。山梨県には都市部から移住して、新たに農業を始める方も多くいらっしゃいます。農業のノウハウがない方に、その土地にあった作物、肥料など提案させていただくこともあります。農家さんが楽しく、やりがいを持って農業と向き合えるよう、最大限お手伝いしたいと思っています。

マニュアルズへひと言

株式会社山梨興農 芦沢様

マニュアルズさんに制作していただいたホームページは、私が思い描いていた通りのクオリティでした。私たちが発信したいことをとても分かりやすくまとめていただき、自分で更新する部分についても楽に編集ができているので、とてもありがたいです。また、何か不具合が起きた場合も迅速に対応してくださり助かっています。ホームページ以外でも、看板や名刺の制作もお願いしていて、トータルでデザインをお任せできるところも大変心強いです。今後は、SNSでの発信にも力を入れていきたいので、動画などでまた相談に乗ってもらえたら嬉しいです。

株式会社山梨興農 芦沢様
ありがとうございました!

WORKS

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