「FOR ALL」
幼児、子ども、
学生、大人、高齢者…
あらゆる人に気づきと学びの機会を
公益財団法人 山梨YMCA
代表理事総主事
露木 淳司 様
終戦翌年の1946年に国内13ヶ所目の都市YMCAとして甲府市に設立。幼児を対象にした保育プログラムや子ども向けのキャンプ、子どもから大人まで参加できる英会話プログラムなど多彩な学びの場を提供。2003年に学童、2013年から高齢者向けの独自サービスも開始している。3年後、正面道路の工事の関係で施設の建て替えを予定。より多くの人が気軽に立ち寄れる場を目指す。
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〒400-0032 山梨県甲府市中央3-10-7
【TEL】055-235-8543
ローカルで国際的な公益団体
「山梨YMCA」さんはどのような活動、サービスを展開している団体ですか?
終戦直後、キリスト教の精神に基づいて戦後の荒廃した街を立て直そうと立ち上がった団体です。英語学校ボランティアや野外活動をメインに、英語学校としても発展してきました。活動は「ワイズメンズクラブ」の長いお付き合いの会員さんの支えがあって成り立っています。2014年10月からは「公益財団法人山梨YMCA」として、より多くの人にさまざまなサービスを提供できるようになりました。
多彩な「山梨YMCA」さんのプログラム。特徴的なものやとくに力を入れていらっしゃるものを教えてください。
2003年に始めた学童保育には特徴があると思います。アメリカの学童を参考に、水泳やサッカー、ピアノなどの教育的なプログラムを選択して保育の中に組み込むことができるようになっています。また、送迎があることも特徴です。最近は山梨大学の学生にもお手伝いに来てもらっており、子どもたちが喜んでいます。力を入れているのは高齢者事業(デイサービスなど)です。
YMCAさんのプログラムに参加して学べることとはどんなことでしょう。とくに子どもたちにはどんなことを学んでほしいとお考えですか?
活動を通して「社会のルール」を身につけることができると思います。学校では同じ学年の子と活動することがほとんどですが、YMCAでは年長さんから小学生、中学生がみんな一緒に活動する場面があります。そうすると自然に大きい子が小さい子の面倒を見るようになって「社会」がうまれます。礼儀や上下関係に触れ、社会性を身につけてほしいと思います。
時代に合った新サービスと、変わらない理念
先ほど、力を入れているプログラムに「高齢者事業」をあげていただきました。そもそもどうして高齢者事業を始められたのでしょう?
高齢者事業はデイサービスや介護予防体操を行っています。始めたきっかけはYMCAの基礎観念である「FOR ALL」。高齢者事業は「FOR ALL」の観念を具現化するためのプログラムでもあります。核家族化が進んだ最近では、子どもが高齢者と触れ合う機会が減っています。高齢者と幼児が触れあい、接点を持てる場を作ることで互いに刺激となり、学び合うことができると考えています。
露木さんご自身が活動の中でもっともやり甲斐や喜びを感じるのはどんなときですか?
私自身はキャンプが大好きです。キャンプは「自然体験」「生活体験」「社会体験」の3つの体験学習が一度にできます。YMCAのキャンプでは朝と夕方に子どもたちを集め、聖書を読んで話をします。そのときの子どもたちのきらきらした瞳がとても好きです。話を聞いて理解した子は、その後の活動態度が変わります。そういう人が変わるときに出会えるのは喜びを感じる瞬間の一つです。
「山梨YMCA」さんは、今後地域にとってどのような存在になっていきたいとお考えでしょうか?
「ここにYMCAがあって良かった!」と思われるような存在になっていきたいですね。最近は地域がばらばらになっているような印象を受けますが、YMCAを通してつながり、顔の見える地域の人が増えたらいいと思います。そして、そういう場にできたらと思います。差し当たっては高齢者と幼児が気軽に触れ合える場をつくることからですが、もっと地域の皆さんが気軽に立ち寄ることができる場所にしたいですね。
マニュアルズへひと言
ホームページ利用者数が多いのに十分に活用できておらず「今のままじゃだめ」とリニューアルをしました。リニューアル後2ヶ月ほどで「ボランティアをやりたい!」という人が早速2人きました。こんなにいい反応はそれまでありませんでしたので、お願いして良かったと思っています。まだお付き合いは半年ほどですが、気軽に質問にこたえてくれたり、便利なテクニックを教えてくれたり、とても助かっています。今後も期待しています!
山梨 YMCA 露木 様
ありがとうございました!