そこに在るものを見つめなおす
ストーリーを紡ぎ、彩りを足す
今、自分に求められていること
株式会社アトリエいろは一級建築士事務所
代表取締役
千葉健司 様
Instagramフォロワー数4.2万人の穏やかで情熱的なプロフェッショナル集団。2014年より、設計・施工から物件探し、資金計画までをトータルで請け負うユニットとして始動し、新築はもちろんリノベーションにも力を入れている。2018年4月、韮崎市にて5階建のビルを丸ごとリノベーションした「アメリカヤ」をオープン。かつて“街のシンボル”として親しまれた建物に再び息を吹き込んだ。
- INFORMATION
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〒407-0023 山梨県韮崎市中央町10-17 アメリカヤビル4F
【営業時間】9:00〜18:00
【TEL】0551-45-7162
みんなが親しみやすい和のひびき。
日本語のはじまりの3文字。
「イロハクラフト」設立のきっかけを教えてください。
2010年に「株式会社アトリエいろは一級建築士事務所」を設立しました。「イロハクラフト」として活動を始めたのは2014年。“想い”を“技術”で繋ぐことを目的に、設計施工をトータルして請け負えるようにしたいと思ったのです。「イロハクラフト」の“いろは”は子どもからお年寄りまで親しまれやすい日本のことばでありそのように親しまれる存在になりたいという想い、“初心を忘れない”という信念、それと自分自身の建築好きのルーツである京都(京町家)の繊細な和の趣を込めています。“クラフト”は作り手の意味合いです。
どんな仕事を心がけていますか?
お客様に喜ばれる仕事を心がけています。それは、お客様の想像を上回ること。そのために、時間をかけてコミュニケーションを重ね、信頼関係を築くことを大切にしています。お客様が何を求めているのか、“そこ”がズレてしまうと感動が生まれません。お客様が言葉にする以上のものを汲み取り、カタチにする。それが僕らに求められていることだと感じています。
リノベーションのイメージが強いイロハさん。リノベに興味を持たれたきっかけは?
建築を学び、既存の建物を取り壊してつくり直す様子を見ているうちに「ただ、取り壊すだけでいいのか?」と疑問を持つようになりました。日本の住宅は「28年サイクル」と言われ、築年数が20年を超えると資産価値はゼロに近くなります。しかし海外では100年を超える建物たくさんあります。僕自身も50年を過ぎて味が出てくると考えていて、“直す”建築士がいてもいいのでは?と“直す”建築士がこの先求められていくのでは?と考えたことがきっかけです。
記憶と想いを引き継ぐリノベーション、
まちづくりへの関わり。
「アメリカヤ」を無事にオープンし、今思うことは?
1967年築の「アメリカヤ」は、韮崎駅前商店街のシンボルとして親しまれてきた場所でした。僕自身高校生の時に、1階の食堂を利用したり、駅のホームから眺めたり、思い出がたくさんあります。それがクローズしてしまったことは、とても残念だった。そこで「いつかこのビルを復活させたい」というのは、1つの目標になっていました。
それから、いくつもの縁があって実現した今回の“ビル丸ごとリノベーション”は、本当に多くの人に応援いただきました。オープンしてまだ数ヶ月ですが「やってよかった」という充実感でいっぱいです。ここがどれほど街の人に愛されているかを実際に目で見ることができ、「あの時信じた自分の感覚は間違っていなかったんだ」と感じられることも嬉しいですね。
Instagramのフォロワー数4.2万人。普段のPRはSNSが中心ですか?
アメリカヤはホームページも開設しています。でも、Instagramで実際に訪れてくれた人たちの自然発生的な声をリポストして拡散するのが面白いと思っています。それは、今の時代にあった“口コミ”だから。来てくれた人が、何を感じて、何を伝えようとしてくれているのかをサーチするのも勉強になりますしね。投稿はみんなで交代に行なっていますよ。
建築の仕事の醍醐味、どんなところでしょうか?
自分が思ったことや、人の想いをカタチにできることですね。そしてそれによって人を驚かせたり、感動を与えることができる。めっちゃ幸せな仕事だと思ってるんですよ。
この先どんなことに挑戦していきたいですか?
アメリカヤの中に山梨県内初のDIY専門ショップ「AMERICAYA DIY SERVICE CENTER」をオープンしました。そこではDIYグッズの販売、使い方や工程のレクチャーを行なっています。DIYに関心を示す人はどんどん増えていますし、需要があると考えています。だから、建物に自分で手を入れることの面白さをもっと発信して、内容を深めていかなければと思っています。「アメリカヤ」がもっと面白くなったら、商店街を、商店街から韮崎市全体を、そんな風に街の面白さが波及して行ったらいいなあ。まずは「アメリカヤ」をいろんな人を受け入れられる場所に成長させる。いろんな可能性がまだまだあると信じていますから。
マニュアルズへひと言
もう10年近い付き合いになるマニュアルズさん。きっかけは「山梨県内でもっとも面白いコトをしているWEB会社はどこだろう?」と検索したことでした。ホームページに関する相談に応えてくれるだけでなく、当時からリノベに対する思いにも共感してくださったことも嬉しかったですね。良いお付き合いをさせていただいています。これからも背中を追いかけていきたい会社さんです。
イロハクラフト
千葉様
ありがとうございました!