ライフ イズ スウィート
人はひとりでは
生きていけないという“気づき”が
誰もの周りにある自然な福祉
社会福祉法人 山梨樫の会
専務理事
臼井栄二 様
児童、障害児者、高齢者福祉などの多様な福祉ニーズに包括的に対応し、オリジナリティに富んだ手法で“支援を必要としている人の幸せをお手伝いさせていただきたい!”社会福祉法人山梨樫の会。福祉貢献から福祉創造へと志を掲げ、起こりうる福祉のニーズの受け皿となるべく、環境づくりに尽力している。
- INFORMATION
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児童発達支援センター かしのみ学園
〒400-0064 山梨県甲府市下飯田2-5-12
【TEL】055-237-5100
人と環境をつなげることで、
社会・地域コミュニティ全体の幸福度を上げる。
設立の経緯と当時のニーズについて教えてください
理事長である私の父が「これからは高齢者が増える時代。きっと福祉が不可欠になる」と考え、平成10年に法人を設立。翌年最初の施設である「介護老人保健施設甲府相川ケアセンター」を開所しました。父には“先見の明”があったのでしょうね。そうして高齢者福祉からスタートしました。そのうち、「もっと地域コミュニティに包括的な支援を行う必要があるのではないか?」という想いが芽生えまました。高齢者だけでなく、生まれてからお亡くなりになるまで、人生のあらゆる場面で支援を必要としている人をサポートする環境をと考え、現在のように事業の幅を広げました。
現在はどんなサービスを展開していらっしゃいますか?
障害児福祉事業として「児童発達支援センター かしのみ学園」、児童福祉事業として「児童養護施設 あいむ」、高齢者福祉事業として「甲府相川ケアセンター」「甲府市北東地域包括支援センター」「特別養護老人ホーム ゆめみどり」「特別養護老人ホーム 和楽」という施設を運営しています。現在は県内5つの施設を運営、15の事業を行っています。特に、利用者の住みやすさ、職員の働きやすさの視点から、ロケーションと建物のデザインや内部にはこだわっています。利用者の皆さんに“笑顔とぬくもり”を感じてもらえるような環境で、それぞれの個別のペース、それぞれの生活に即したサービスを提供することを徹底しています。
地域コミュニティでどんな役割を果たしていきたいとお考えですか?
人と環境に働きかけ、人と人がつながることを支援し、人と環境が適合できるシステムを構築したいと考えています。人は、誰もひとりでは生きていけません。地域コミュニティに多様な福祉事業や施設があることで、人生のあらゆる場面を支援できるようになる。拠点を増やすことで拠点と拠点が線でつながる、起こりうる問題の受け皿になり、人と環境をつなぐことができるようになります。そうすることで、地域コミュニティ全体の幸福度が上がることを願っています。
その分野で最も認識されている、
オリジナリティに富んだ福祉システムの構築を。
施設にはどんなスタッフがいらっしゃるのでしょう?
医師、看護師、介護福祉士、理学・作業療法士、臨床心理士、保健師、社会福祉士、精神保健福祉士、保育士などあらゆる専門家が揃っています。福祉に携わる人というのは「共に助け合う」という気持ちが強く、ピュアな方が多いと思います。今後は外国人のスタッフを採用していく予定です。いろんな人を支えるためには、働く側にも多様性や包括性が大事だと考えています。
山梨県の高齢化について思うことはありますか?
山梨の高齢化は全国平均より早いですよね。国も地域も、人がいないと成り立ちません。山梨県は2045年に人口が60万ほどまで減少してしまうかもと言われています。解決策としての方法論は色々あると思うんです。そのためにはあらゆる情報を収集し、突拍子もないアイデアをみんなで考えていくことが必要。そしてそのアイデアを実行するための“挑戦する勇気”を持つことが大事だと思います。
一般の人ができる「福祉」活動を教えてください。
福祉が何なのかと難しく考えるよりも、支援や助けを必要としている人がいたら、その人に対して自分のできることをすることです。人間は意識的にも無意識的にもつながっています。だから、知らず知らずに助け合っていて、それが福祉なんだと思っています。だから福祉は“気づき”であり、極めて自然なこと。多くの人が日頃から自然にやっていることです。
今度のビジョンを聞かせてください。
大きく3つ、実現したいことがあります。まずは社会・地域コミュニティ福祉の創造。そうしてより多くの支援を必要としている方をサポートさせていただきたいと考えています。それと、スタッフの物心の所得の向上ですね。スタッフが活躍できる場をどんどん増やしていきたい。そのために「オンリーワンでナンバーワン」の法人を作るのが自分の使命だと考えています。あらゆることを凌駕して、その分野で最も認識されているオリジナリティに富んだケアシステムを構築していく。それが良い支援、そして良い社会づくりにつながるはずですから。
マニュアルズへひと言
SHOEIの大原さんの紹介で、代表の笠井さんにお会いしました。普段“福祉”に携わっているわけではないにもかかわらず、理解力があって、話がテンポよく展開する。さらに、それを形にしてくれるスマートな集団という印象です。あとはみなさんいい人!またお願いしたいと思っています。
山梨樫の会臼井様
ありがとうございました!